天安門事件後の中国 8
中国共産党中央と国務院の所在地で、多くの中国要人が執務居住し「北京のクレムリン」とも呼ばれる故宮に隣接した「中南海」。
インタビューの場所は、李鵬首相が好んで外国要人との会見に使う「紫光閣」。
清朝時代の同治年間から皇帝が外国の使臣を接見する部屋でした。
80年代の成功面・失敗面、両面の総括、90年代の中国の国家戦略、米中ソのいわゆる三極関係などを聞いて、約束の30分が過ぎたそうです。
李鵬首相はこのインタビューの後には、日本の中山外務大臣との会談が予定されていました。
立ち上がりながら、日本人記者は指導部人事の動向を直接聞いてみようと約束外の質問を試みました。
「指導部人事のこともあり、来年の第一4回党大会を繰り上げ開催、ないしは党代表会議の今年開催という説がありますが・・・」
「この件は、実は9日の記者会見で話そうと思っている。今はなしにしよう。」
李鵬首相が退席した後、機材の撤収中に外事担当秘書が飛んできたそうです。
「最後のやりとりは、記者会見の日まではオフレコです」。
補足取材の結果、党大会の繰り上げ開催はないとの裏をつかみました。
このため、9日の記者会見では質問の指名を受けたそうですが、中南海で聞けなかった湾岸戦争後の中国の国防建設方針を聞くことにしたそうです。
彼は、党大会の件は持ち出すのをやめたのです。